世界で一番きみが好き

ほんの一言なのに・・・。

ほんの一言さえもが言えない奴だとは思わなかった。
「好き」ほんの二文字、たった二文字なのに。
自分で呆れるくらいに、この言葉が心から溢れそうなのに決心がつかないだなんてまったく信じられない。

ひと目見た時から君が好きだった。
きみの笑う顔、怒った顔、どんな表情も愛おしく思えるから不思議。
きみに会うまでは、別に誰に嫌われようが憎まれようが構わなかった。
でも、きみに会ってから、嫌われることが怖くなった。
本当の自分を曝け出してしまうことに不安を覚える自分がいることに気づいておかしくなった。
でも、その反面自分のすべてをきみに知ってほしいと思っているのに。

隣で寝ているきみが好き。
隣で笑ってるきみが好き。
隣にいてくれるきみが好き。
こんなにも「好き」が溢れてる。

きっと、世界で一番きみが好き。
それは、絶対に間違いないことだけは分かってる。

明日こそは。
溢れて溺れてしまう前にきみに伝えよう。

世界で一番きみが好きだと。

END